噴火の避難目安表

 

レベル

キーワード

火山活動の状況 住民などの状況 登山者・入山者の対応
活火山であることに留意

・火山活動は静穏。

 

・火山活動の状態によって、火口内へで火山灰の噴出などが見られる。(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)

・通常の生活。 ・特になし(状況に応じて火口内への立入り規制など)
火口周辺を規制 ・火口周辺に影響を及ぼす。(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。 ・火口周辺への立入り規制など(状況に応じて火口周辺の規制範囲を判断)
入山規制 ・居住地域に近くまで重大な影響を及ぼす。(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。

・通常の生活(今後の火山活動の推移に注意)

 

・要配慮者(高齢者・障害者・乳幼児など)の避難準備などが必要。

登山禁止・入山規制など、危険な地域への立入り規制など(状況に応じて規制範囲を判断)
避難準備 ・居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される。あるいは、高まっている。 ・警戒が必要な居住地域で避難の準備、要配慮者(高齢者・障害者・乳幼児など)の避難などが必要。
避難 ・居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生。あるいは、切迫している状態である。 ・危険な居住地域からの避難などが必要。

※危険信号(色分け)・・・「」注意、「」警告、「危険

噴火が発生したらどうするの?

 最近では、山に魅了された新たなハイカーや観光客が山登りをされているのが目立ちます。私も含め、山頂から見る絶景は、気分を清々しくさせてくれます。しかし、山の基礎知識はしっかり身につけないといけません。山の危険性を認識し、登山前や登山中は気象庁などの情報サイトで噴火警戒レベルの確認や現地で避難場所の確認をするようにしてください。また、揺れ、煙、硫黄臭などがあれば、警察や役場に連絡し指示を仰いでください。噴火(爆発)があれば、岩陰や丈夫な建物に隠れ、姿勢を低くしてください。さらに、溶岩流、火砕流、土石流が発生すれば、流出から遠ざかるように避難してください。

噴火を誘発する自然現象

 不明

二次災害

 火山灰(火山れき)、噴石、火山ガス、土石流、溶岩流、火砕流、山体崩壊(岩屑なだれ)、融雪型火山泥流、火災、大規模停電(ブラックアウト)

災害対策用品

基本資器材
その他
シェルター

 

主な装備

災害活動者(消防、消防団、警察、自衛隊、医療従事者、ボランティア)

基本装備
ヘルメット(ゴーグル)ヘッドライト(ハンドライト)作業手袋安全帯(作業帯)安全靴・長靴腕時計トランシーバー救急・医療用品
その他の資器材の紹介
救命胴衣ロープレスキュー用品サングラス救助犬用品

 

避難者

基本装備
ヘルメット、ヘッドライト、手袋、長靴、防災セット

 

もっと知しりたい

マグマ噴火:
 マントル内で出来たマグマは、周囲の岩石よりも密度が小さく軽いため、上昇して地殻に入り込みます。マグマは地殻内でもさらに上昇し、周囲の岩石と同じ密度となる地下5〜10qの深さまで上昇すると、たまり始めます。このマグマがたまる場所を「マグマだまり」と言います。地下深いところにあるマグマには「水」と「二酸化炭素」などの気体になる成分が溶けています。しかし、マグマがマグマだまりのある浅いところまで上昇すると、二酸化炭素が溶けきれなくなり気体の泡になります。気体の泡が大きくなり、爆発的に膨張して速度を速めながら地表に噴き出す噴火です。
マグマ水蒸気噴火(爆発):
 マグマが地表に向けて上昇する途中で、地下水などに触れたり、浅い海底で噴火したりするとマグマに触れた水や海水が急激に沸騰して爆発的な噴火を起こします。 
水蒸気噴火(爆発):
 マグマが上昇せず、マグマだまりの熱が浅い場所にある地下水が地表に噴き出します。マグマ噴火やマグマ水蒸気噴火(爆発)と比べて前兆が少なく、予測が難しいとされています。