土砂災害の避難目安表
土石流 | ・近くで山崩れ、土石流が発生している。 |
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・立木の裂ける音や巨大な礫(つぶて)の流れる音が聞こえる。 | |
・渓流の流水が急激に濁りだしたり、流木などが混ざっている。 | |
・降雨が続いているにも拘わらず、水位が急激に減少し始める。 | |
・異様な臭い(土臭い、ものの焼ける臭い、酸っぱい臭い、木の臭いなど)がする。 | |
・ゴー、ガーという異様な山鳴りがする。 | |
・渓流付近の斜面が崩れ出したり、落石などが発生している。 | |
・渓流の水位が降雨量の減少にかかわらず低下しない。 | |
地滑り | ・斜面に亀裂ができる。 |
・小石が斜面からパラパラと落ち出す。 | |
・斜面から異様な音、山鳴り、地鳴りが聞こえる。 | |
・斜面にはらみが見られる。 | |
・普段澄んでいる湧き水が濁ってきており、水の吹きだしが見られる。 | |
・湧き水の急激な増加、あるいは減少・枯渇が認められる。 | |
崖崩れ | ・地鳴り。 |
・家鳴り。 | |
・根の切れる音。 | |
・地面の震動。 | |
・風がない状況で、木の枝先が擦れ合う音。 | |
・亀裂や段差の発生と拡大。 | |
・地表面の凹凸の発生。 | |
・擁壁の押し出しや割れ目。 | |
・電線の緩みや引っ張り。 | |
・舗装道路やトンネルの割れ目。 | |
・建物などの変形。(戸の締まりが悪く、壁に隙間ができる) | |
・橋などに異常を生じる。 | |
・落石や小崩壊の発生。 | |
・地下水の急激な変化。(枯渇や急増) | |
・地下水の濁り。 | |
・湧き水の流量の変化。(枯渇や急増) | |
・湧き水の濁りの発生。 | |
・新しい湧き水の発生。 |
土砂災害が発生したらどうするの?
土砂災害は、集中豪雨、豪雪、地震などの後に発生することが多いです。土砂災害は、上記にように、土砂崩れなどの前兆を確認し、早期に避難してください。落石、土砂により家屋は押しつぶされるなど、被害は甚大です。また、多くの死は、圧迫死や窒息死がほとんどです。土砂災害については、個人装備で防ぐことは不可能となります。必ず逃げてください。土石流は速度が速いため、流れを背にして逃げると追いつかれます。流れる方向に直角に逃げるようにしてください。
土砂災害を誘発する自然現象
降雨、降雪、噴火、地震の後
二次災害
土石流、山崩れ(崖崩れ)、地滑り、大規模停電(ブラックアウト)
災害対策用品
基本資器材 |
ロープ、発電機 |
その他 |
シェルター、耐震用品、土のう、ブルーシート |
主な装備
・災害活動者(消防、消防団、警察、自衛隊、医療従事者、ボランティア)
基本装備 |
ヘルメット(ゴーグル)、ヘッドライト(ハンドライト)、作業手袋、安全帯(作業帯)、安全靴・長靴、腕時計、トランシーバー、救急・医療用品 |
その他の資器材の紹介 |
救命胴衣、ロープ、レスキュー用品、サングラス、救助犬用品 |
・避難者
基本装備 |
ヘルメット、ヘッドライト、手袋、長靴、防災セット |
もっと知しりたい
土石流: |
谷や斜面に溜まった土・石・砂などが、梅雨や台風などの集中豪雨による水と一緒になって、一気に流れ出すことを「土石流」といいます。破壊力が大きく、速度も速いので大きな被害をもたらします。 |
地滑り: |
比較的に緩やかな斜面において、地中の粘土層など滑りやすい面が地下水の影響などで、ゆっくりと動き出すことを「地滑り」といいます。一度に広い範囲が動くため、一度発生すると住宅、道路、鉄道、耕地などに大きな被害を及ぼしたり、川をせき止めて洪水などを引き起こします。 |
山崩れ(崖崩れ): |
地面にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め、弱くなった斜面が突然崩れ落ちることを「崖崩れ」といいます。突発的に起き、瞬時に崩れ落ちるので、逃げ遅れる人も多く、死者の割合も多くなります。地震をきっかけにして起こることもあります。 |