竜巻の避難目安表
種類 | 現象の特徴 | 被害などの特徴 |
---|---|---|
竜巻 |
・積雲または積乱雲の雲底から垂れ下がる漏斗状の雲を伴う鉛直軸の周りの激しい渦。
・激しい風が吹いている部分で急激な気圧下降がある。
・竜巻の移動とともに風向きが回転する。
・対応するレーダーエコーが認められる。 |
・被害が細長い帯状の領域に分布することが多い。
・被害は局所的に発生、家屋で被害程度に大きな差がある。
・重量物が舞い上げられたように移動している。
・急激な気圧降下で、耳鳴りなど頭部に異常を感じることがある。
・ゴーという飛行機の爆音のような音が聞こえることが多い。 |
ダウンバースト |
・発達した積乱雲から地面に向けて降下する冷気流が地面にぶつかって水平に広がることによって発生する。
・気圧上昇がある。
・強風の吹き始めから終わりまで、ほぼ風向が一
・気温が下降する。
・対応するレーダーエコーが認められる。 |
・被害の分布に定まった形態はない。
・構築物や植物が倒れた方向に発散性気流を示す跡がみられる。 |
竜巻が発生したらどうするの?
竜巻やダウンバーストは、積乱雲(スーパーセル)の発達による影響が大きいですが、他にも寒気の吹き出しにより海上で発生する雪雲が竜巻を引き起こしています。日本では、毎年アメリカで発生しているトルネードのように、大きな被害をもたらすような、巨大な竜巻が発生した事例はありませんが、1日1度はどの時間帯も関係なく全国各地で発生しています。近年、異常気象が多発しているため、今後、油断はできません。
また、竜巻やダウンバーストは、風圧、風力が非常に激しいため、現象が確認できるようであれば、すぐに、丈夫な建物などに隠れ、姿勢を低くし窓ガラスから離れてください。避難できなければ、丈夫な支柱等につかまり、姿勢を低くし顔を伏せるようにしてください。砂埃やガラスなどによる負傷も考えられます。
竜巻・ダウンバーストが発生する時期など
1年中(特に7月〜9月の台風の時期が多い)
二次災害
倒壊、大規模停電(ブラックアウト)
災害対策用品
基本資器材 |
ロープ、発電機、携帯型雷探知機 |
その他 |
シェルター、耐震用品、土のう、ブルーシート |
主な装備
・災害活動者(消防、消防団、警察、自衛隊、医療従事者、ボランティア)
基本装備 |
ヘルメット(ゴーグル)、ヘッドライト(ハンドライト)、作業手袋、安全帯(作業帯)、安全靴・長靴、腕時計、トランシーバー、救急・医療用品 |
その他の資器材の紹介 |
救命胴衣、ロープ、レスキュー用品、サングラス、救助犬用品 |
・避難者
基本装備 |
ヘルメット、ヘッドライト、手袋、長靴、防災セット |
もっと知しりたい
竜巻: |
直径数十mから数百mのじょうご状、または柱状の渦巻きで、破壊的な風を伴います。日本では、前線付近や台風の前面に発生することが多いです。積乱雲の中に発生した回転の強い渦が徐々に下層に伸び、地上に達するものを竜巻となります。 |
ダウンバースト: |
積乱雲の中の一部の相対的に冷たい空気が速い速度で下降し、地面に衝突して周囲に広がって生じる突風です。一般的に、発散風の水平規模が4q以下のものをマイクロバースト、それより大きいものをマクロバーストと呼んでいますが、両者とも風速が60q/s以上に達することがあります。 |